「家」レベルの火災対策|「家庭」レベルの火災対策




いらっしゃいませ♪
松本彩可です。
我が家は泉北ホームの「プレミアムパッケージ」+「プラスサーモ」仕様です。
万が一億が一、災害の被害にあった場合は「火災保険」があると安心!というお話をしました。


そんな災害の中でも、もっとも未然に防げる確率の高い「火災」についてのお話をします。
家の構造による火災対策だけでなく、施主が設計段階などで工夫できること、についても解説していきます。
泉北ホームの災害対策
泉北ホーム公式サイト によると
- 耐火…火災
- 耐風…台風
- 耐震…地震
- 耐久…結露
これら全てに対して、構造体レベルで対策を取っていることがわかります。



水災だけはないんだね💦
耐水害対策をしているハウスメーカーは、我が家も検討していた「一条工務店 」が有名ですね。
水災に関しては対策を取れているメーカーが少ないようなので、そもそも被害に遭う確率の少ない地域を選ぶなどで対策を取ることもできます。


泉北ホームの火災対策
当ブログでは以前の記事で、泉北ホームも使用している「ウレタン系」の断熱材は燃えると有毒ガスが発生する!という情報を載せました。





そんな危険なモノだったら使わない方がいいんじゃ?
そもそも「ウレタン」自体は聞き馴染みある方も多いはずです。
仮に断熱材に使用していなくとも枕やベッド、ソファなどにはよく利用されているからですね。
他にも「アクリル系」の素材も燃えると「シアン」が発生します。
衣類・カーテンなど、コチラも聞き馴染みありますよね?これらのモノが1点もない家、というのはかなり稀だと思います。



そもそも火災が起きたらアウトじゃん!
当然、布とかが燃えるより広範囲に使用する断熱材の方が危険性が高いんですが、だからこそ「火災を起こさない・広げない」という工夫が必要不可欠です。
泉北ホームの構造断面図
大前提として「火」というものは上へ上へと広がるものです。
なので、壁付近に火元がないと簡単には到達しません。





キッチンのコンロが少し壁から離れているのも
火災対策なんだね!
泉北ホームではこのような構造になっています↓


内部からの火災の場合、壁は
- 壁紙
- 石膏ボード
- 防湿気密シート
- ウレタンフォーム
天井は
- 壁紙
- 石膏ボード
- 枠組み材
- グラスウール or 床根太
- 枠組み材
外部からの火災の場合
- 外壁
- 透湿防水シート
- 構造用合板 or ツーバイ材
- ウレタンフォーム
このような順番で燃え進む可能性があります。
そのうち「太字」にしたものがファイヤーストップ材となっており、難燃、もしくは不燃材に分類されます。
消防車が駆け付けるまでの時間
火災が発生して「119番通報」した後、大阪府での消防車が駆け付けるまでの時間は以下の図の通りです。





早ければ5分以内に到着するんだね!
多くの住宅地は「黄色」の範囲に収まってると思うので、12分ほど耐えることができるならば、大災害となる可能性は極めて低いといえます。
なので、先ほど申し上げたファイヤーストップ材なるものは
数十分以上火を当てても燃焼しない
そういうものを示しています。
壁紙
1番最初に被害を受けるであろう壁紙は、泉北ホームの標準のモノから選んでいれば全て「準不燃」性能になっています。
- 不燃…加熱開始から20分は耐える
- 準不燃…加熱開始から10分は耐える
- 難燃…加熱開始から5分は耐える
最低でも難燃の性能は「商品」として絶対に備わっています。
各時間まで「燃えない・ガスを発生させない 」などの規定があります。



5分だと心配だけど
10分も耐えてくれるなら
たいていの住まいでは被害が広がらずに済みそうだね!
石膏ボード


そして次に待ち構える「石膏ボード」は、1枚が燃えきるまでに15分 となっており、先ほどの壁紙と合わせると30分近くは断熱材まで到達しないことがわかります。



熟睡してる間に…だと間に合わないかもだけど
そんな時に火災が起きてたらウレタン関係なしに危険だよね
外壁
放火魔や近隣火災の弊害のことを考えると外壁も重要ですが、泉北ホームの標準で選べるニチハ・ケイミューどちらを選んでも、耐火等級3(45分以上耐えれる)以上の商品です。



我が家は耐火等級4と3が混ざってたよ!
大阪はとても土地が狭く、隣近所との距離も近いことが多いため、特に燃え移らないことが重要ですね。
耐火等級4だと60分以上となっているので、かなり安心なことがわかります。
枠組み材・ツーバイ材
これらは泉北ホームの場合、すべて「木材」で構成されています。



たき火とかを想定すると
凄く燃えやすいイメージがあるけど?
実際「燃えてしまう」ことはありますが、「燃え尽きることはない」というのが木材の強みです。


表面が炭化することにより、内部まで火が進行するのを遅らせます。
グラスウール
泉北ホームでは断熱材というより、防音材として「グラスウール」を階の間に使用しています。



繊維系の断熱材は吸音が得意!
階上の足音・物音などを響き渡らせない効果 があるんです。




←この袋の中のものが↑コチラ
「マットエース24 」の24は、繊維の密度を示していました。
この画像を元に商品ページをみてみると、ちゃんと準耐火構造に沿った仕様であることがわかります。



泉北ホームでは
このグラスウールに限らず
家全体で準耐火構造になってるよ!


安心のためにもですが、火災保険料の節約につながるのも嬉しいですね。
家レベルの火災対策まとめ
- 壁紙で15分耐える
- 石膏ボードで15分耐える
- 外壁で45分以上耐える
- 構造体・グラスウールで燃え広げない
内部・外部ともに30分は耐えれる構造にはなっているので、あとは早く通報することが大事ですね!



そもそも火災を起こさなきゃいい!
家レベルの火災対策は、火災が起きてからどれだけ耐えれるか、のお話しだったので
「家庭」レベルでの火災対策は、そもそも火災を起こさない工夫、のお話をします。
家庭レベルの火災対策
極端な話、せっかく泉北ホームで建てても、家の中をゴミ屋敷にしてストーブでもつけてしまえば…
家の骨組みは残っても、家の中のモノは灰になるでしょう。


家の中の財産を守るのはそこに住む家族の仕事です。
ということで、自分なりに施主ができる工夫について考えてみました。
オール電化にする
1番火災対策として効果があるのが、オール電化にすることです。
1番火災の原因となりうる「ガスコンロ」がなくなるからです。
令和2年中、住宅火災の出火原因で多いのが、「こんろ」411件(26.5%)(うち、ガスコンロ384件)、「たばこ」201件(13.0%)、「放火」144件(9.3%)
東京消防庁より



IHでも絶対じゃないんだね💦
高温の揚げ物をしていて、まわりにキッチンペーパーなど燃えやすいものが置いてあると可能性が高くなるので要注意ですね。
とはいっても、ほぼ「ガスコンロ」が原因です。
なので、オール電化となれば、先述した「準耐火構造」と同じく火災保険料の節約に繋がります。



我が家はガスコンロだよ!
家庭によって理由は様々でしょうが、皆が皆オール電化にはしていないのが現状です。
キッチン周りの工夫
コンロ周りに燃えやすいものを置かない!これは鉄則です。
それは守った上で他にできることは
- キッチンパネルを広げる
- 窓・パントリーが近くにあるなら、カーテン・ロールスクリーンなどに要注意
これらは我が家が実行できたことです。
キッチンパネルを広げたのは汚れ防止の観点から、が理由なんですが、結果的に火災対策にもなっています。


たいていキッチンパネルは燃えにくい素材でできているはずですが、我が家は「タカラスタンダード」のホーロー製ということもあり、火にはめっぽう強いです!


850℃という高温でガラスの釉薬(ゆうやく)を鉄板に焼き付けて作られるということで、家庭のコンロでそこまでの高温に達することが考えにくいため、燃える燃えないの土台にも立ちません✨


先ほど出したキッチンパネルの図面に「窓枠まで貼り延ばす」という文言からもわかりますが


外壁側に窓があり、さらに、コンロの真後ろにパントリーもあります。
この窓に燃えやすいカーテンを付けたり、パントリーに目隠しとして付けたロールスクリーンが耐火性がないモノだと他に燃え移っていく原因になりかねません。



我が家はどちらにも何もつけてません!
窓は「型ガラス」で目隠しの必要がないこと、パントリーは手前に耐力壁もあるし、別に隠すことないだろうという我が家の思考回路からです。
型ガラスを採用した理由について詳しくはコチラ↓


そもそも今どきのガスコンロはセンサーが付いていて、一定温度になると勝手に火が弱まってくれるので、直火で炙る料理・長時間目を離すなどをしなければ問題ないはずですね。
タバコを吸わない
出火原因の第2位の原因がタバコです。
非喫煙者、というだけで火災を起こす確率が13%もなくなります✨



家の中で吸うと壁紙にヤニ汚れやニオイが付くし
そもそも自分や家族の健康にも良くないよね
ながもちいえ、的にはとにかくオススメしないので、非喫煙者であれば、それを貫きましょうね!
外に燃えやすいものを置かない
これは出火原因第3位の「放火」対策です。
例えば一時置きのゴミ箱にしても、簡単に開けられてしまうものを選んでしまえば、ゴミに火を付けられてしまうこともあり得ます。



カラスや猫に荒らされる原因にもなるよね💦
我が家的には、ゴミの日以外は外に置かない!と今から決めています。
段ボールなどの紙のゴミは特にシロアリやゴキブリなどの好物にもなるので、長い間、外に出しっぱなしにするのは絶対にやめましょう!
高気密・高断熱の家に住む



火災と関係ある?
自分が小さい頃は、冬といえば
- ガスストーブ
- ファンヒーター
- こたつ
これらが家にあるのは当たり前でした。
さらに寒いからと、たいていはモコモコの服を着て、あったかいブランケットを肌身離さず…
といった具合です。



メチャクチャ火災の原因あった!
これが高気密・高断熱の家になるとエアコン1台で快適!となるのですから
- 寒くて辛い時間が減る
- 暖房器具が減り、節約&火災の原因が減る
初期投資さえ頑張れば恩恵はたくさんあります!
気密や断熱について詳しくはコチラ↓




コンセントの位置や数



こんなところも気を付けなきゃダメ?
タコ足配線は危険!
という認識はかなりの人がお持ちじゃないでしょうか?
にもかかわらず、配線が原因の火災は増えてきているようです。


便利な家電がどんどん登場しているため、家のコンセントの口数が足りないから仕方なく…そういう人が多いのではないでしょうか?
建て売りや賃貸だと初めからコンセントの位置や数は決められていますが、せっかくの注文住宅を建てるなら、コンセントが足りなくて火災の原因になるようなタコ足配線をする羽目にならないよう、しっかりと設計段階で考えておきましょう!


また、タコ足配線による許容電流を超えての出火以外にも
コンセントにホコリをためない!
というのもよく聞く話かと思います。


トラッキング現象といわれていて、コンセント付近にたまったホコリが湿気を吸収してしまい、漏電(ろうでん)してしまうことにより出火するそうです。
テレビや大きな棚の裏、人の目の届かない範囲にあるコンセントには要注意です。
最近エアコンの配線が「見た目を損なう」という理由で、エアコンより上にコンセントを設置する、というパターンが増えているようです。


普通はエアコンより下


配線が目線に入らないように
上に設置する場合
こまめにお掃除できる方なら問題ありませんがズボラな私的にはオススメしません(苦笑)



絶対に存在忘れる…
エアコンは電力も大きい家電なので、どうしても見た目にこだわりたい人以外は避けた方が無難ですね。
コンセント周りの出火資料は「どこかの市町村」が多く検索に上がってきました。
それだけ「家庭レベル」で気を付けてほしいところということではないのかな、と感じました。
もし家で火災が起きたら…
とにもかくにも「119番通報」が大事ですが、小さい火なら自分である程度対処できると安心ですよね。
※もちろん無理は禁物です
家庭で備えておける防災グッズの中でも、火災対策に特化したモノを集めてみました!
家庭用の消火器


まずは火を消すといったらコレ!「家庭用の消火器」です。



電気・油・普通の火災
どれでも対応しているものか要チェック!
- A…普通火災
- B…油火災
- C…電気火災
に対応していることを表していて、先ほど例にだした商品は「粉末ABC」と表記がありますね。
現在販売されている消火器には「リサイクルシール」というものが貼られていて、これがあると廃棄にお金がかからないとのこと。



小ぶりで軽量のモノを選べば
女性でも扱いやすそうだね!
消火ボール


こちらは火元に投げ入れることでボール内の消火剤が出て火が消える仕組みです。
消火器はホースを持って、ピンを引き抜いて…と、少々手順がありますが
コチラなら、掴んで投げるだけなので、とにかく初動が早いというのがメリットですね!



自分は運動音痴だから自信ない…
なんて思っちゃいましたが
↑コチラの動画をみると小さな子どもでも扱えてたので、1つ家に置いておくと安心ですね。
消火クロス


個人的に1番これは欲しい!と思った商品です。
薬剤を使うものではないため
- 消火後の片付けが楽
- 使用期限がない
この2点が大きいです。



想像したくないけど
もしヒトに燃え移っちゃったときでも
これで包み込んでバフバフ…という使い方もできそう
基本的に消火剤は人体に影響がないものですが、火事場の馬鹿力、という言葉があるようにこういうピンチの時って、頭より先にパワーでなんとかしようとするイメージがあるんですよね(笑)
狙いを定めて薬剤ふりまいたり・ボールを投げたりより、自分にはこの布で力づくで火を消し止めよう!という方が合ってそうな気がします。
本当に、無理は禁物ですよ?
戸建てになって収納も増えると思うので、ぜひ皆さんもこういった防災グッズは常備しておきましょうね!
まとめ
- まずは火災を起こさない工夫をする
- 設計段階から施主ができる火災対策はたくさんある
- 火災が起きても消防がくるまで耐えれるような造りの家に住む
- もしもの時のために、消火グッズを備えておく
地震や台風はどうしても防ぐのは難しい災害ですが、火災だけは家・家庭レベルの備えがあれば防げる災害です。



料理中に電話でおしゃべりとか
寝たばこなんてもってのほか!
せっかくのマイホームを燃やして失ってしまうことがないように、万全の対策を取りましょう!
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