泉北ホームのプラスサーモを徹底解明!プレミアムとの違いは?




いらっしゃいませ♪
松本彩可です。
我が家は泉北ホームの「プレミアムパッケージ」+「プラスサーモ」仕様です。
と、毎度冒頭でいってる「プラスサーモ」についてのお話しです。
正式には「+℃ermo」という表記で、泉北ホームで選べる「断熱・気密性能」を上げるオプションです。
公式サイトでもここまで書かれてない!っていう情報をお届けするので、特に「プラスサーモ」について知りたい!という方は、ぜひご覧ください。
※当記事に載っている情報は2021年6月現在のモノで現在とは異なる箇所があります
泉北ホームの断熱・気密に対する姿勢
泉北ホームの注文住宅は
- スマイルパッケージ
- メジャーパッケージ
- プレミアムパッケージ
- ZEHシェルター
という、4つのパッケージに分かれてます。
そのどれを選んだとしても
- ZEH基準(※近畿地区の)のUa値を超える断熱性能
- 高気密の基準であるC値=1以下を平均でクリアしている気密性能
を手に入れることができます。



許容応力度計算による耐震等級3も
全パッケージ適応されています!
ここまでの情報でわからないことがある場合はコチラの各記事を一度ご覧ください↓






ようするに、何も考えず建てても泉北ホームを選んだ時点で性能面で「快適な家」は約束されているのです!
各パッケージの大まかな違い
名称 | Ua値 | C値 | 特徴 | オススメする人 |
---|---|---|---|---|
プレミアム パッケージ | 0.50 | 0.83 | 上級の設備が選べる | ハイグレードの 設備・性能を採用したい人 |
メジャー パッケージ | 0.58 | 0.90 | 普通の設備・性能 | プレミアム程の性能はいらないが 泉北ホームが気に入った人 |
スマイル パッケージ | 0.58 | 0.75 | 坪数・設備が固定 | とにかくお安く建てたい人 |
ZEH シェルター | 0.58 | 0.75 | スマイル +太陽光&蓄電池 | 太陽光&蓄電池を コスパよく取り入れたい人 |
より詳しく知りたい方は泉北ホーム公式サイト をご覧ください。
また、価格に関しては完全に設備・坪数などが固定されている
スマイルパッケージで1,555万円(税込)
そこに太陽光+蓄電池を足した
ZEHシェルターで1,899万円(税込)
あとはメジャーパッケージの方がプレミアムパッケージより安く、それぞれ坪数によって価格は変わるので、具体的にいくらというのは公表されていません。



泉北ホームで1番売れているのはプレミアムパッケージだよ!
プラスサーモを採用するには?
そんな泉北ホームで1番売れているプレミアムパッケージを採用した人だけが「プラスサーモ」を選択することができます。
設計モデルや平均値から
- Ua値=0.38
- C値=0.42
という、関西地区にしてはかなりの「高気密・高断熱」の性能が狙えます。





さっきの表と比べると
とても数値が向上してる!
性能全振りの我が家はあまり迷わず採用しましたが、豪華なキッチン設備や、ハイグレードの床材を採用した時に比べて、正直目に見えるものではないのに高額なのであまり採用する人は少ないそうです💦
しかし、上の画像中に載っている断熱のエキスパート「岩前教授」


性能のことについて学びだしたら知らない人はいない「ホントは安いエコハウス」でおなじみ「松尾先生」


など、名立たる著名人のエッセンスがかかった、泉北ホームオリジナルの「超性能パック」を知らないまま建てるのはもったいない!と、いち「プラスサーモ」を採用した施主として、勝手ながら「プラスサーモのメリット」を宣伝したいと思います。
プラスサーモのデメリット
我が家がもらったプラスサーモの仕様書をご覧ください。


見る人が見れば性能の良さがこの資料だけでもわかるんでしょうが
- プレミアムパッケージと比較してどれだけ性能が向上したのか?
- 価格に見合う価値はあるのか?
が、素人にはわかりません。
我が家は30坪未満の小さめな家ですが、それでも「プラスサーモ」を採用するのに約100万円はかかりました。



そんなにかかるの?!
じゃあやめとこ…
と、多くの人が辞める原因は「価格」にあると思います。
価格が唯一無二のデメリットです。
ただ、この仕様書だけではみえてこない「具体的なメリット」がみえれば、もっと採用する人はいる!と感じています。
プラスサーモのメリット① 気密の向上
1番食いつきやすいポイントとして
プラスサーモを採用すると
「気密施工+気密測定」が付く
があります。
個別で頼むと
- 気密施工…床面積×約3000円
- 気密測定…1回約10万円



我が家が個別で頼んだら
約40万円かかってたよ!
これだけで40%の価値があります!
気密施工…床材などの隙間に気密テープを貼る作業


気密測定…家の隙間を数値化する作業


泉北ホームでは気密施工と気密測定はセットでしか注文できないので注意
いじわるとかではなく(苦笑)セットでしないとお互いに得をしないから 、という理由です。
プレミアムパッケージのままだと、ある程度の性能は期待できますがC値の保証はありません。
それが「プラスサーモ」をつけるとC値=1以下を保証してくれます。



C値=0.8以上は出たことないと営業担当から聞きました✨
2021年現在の気密測定した泉北ホーム施主さんの結果をみるとC値=0.42が平均、というのはガチだと感じます。
実際、我が家もC値=0.39という数値でした!



気密は気になる!
数値も知りたい!
という場合は
これで「高気密」を狙いましょう!
気密の重要性についてはコチラ↓


プラスサーモのメリット② 窓のグレードアップ
プレミアムパッケージの窓は
どちらかが標準で選べます。
「サーモスX」はアルミ樹脂複合サッシなのですが、先ほどご紹介した「松尾先生」監修の商品なので他の複合サッシと比べると性能はかなり良いとのこと!


ただし、プラスサーモをお考えの場合は絶対にYKK社の方がお得です!
泉北ホームで選べるYKK社の商品は「オール樹脂窓」です。



アルミより樹脂の方が熱を伝えにくい!
プラスサーモの中でも、地域によって窓の仕様が変わってきます。
会社名 | プレミアム(標準) | プラスサーモ(法22地域) | プラスサーモ(準防火地域) |
---|---|---|---|
YKK AP | APW330 | APW430(引き違いは5カ所まで) | APW330(防火仕様) |
LIXIL | サーモスX | サーモスX | サーモスX(防火仕様) |
耐火性能が比較的緩くていい地域のこと
法22地域だからといって燃えやすい、というわけではありません!
火を広げないために、万が一を考えて駅や主要幹線道路が近い地区 では「防火・準防火地域」となるようです。



法22地域でプラスサーモにするなら
YKKじゃないともったいないね!
サーモスXよりさらに上のグレードは、お値段が飛びぬけちゃうので含めないんだと思われます💦
また準防火地域においてYKKでも「APW330」どまりなのは、防火仕様に変更するだけでお値段が飛びぬけちゃうからです。



1番小さいFIX窓で比較しても
防火仕様になるだけで約1.6倍価格がアップ💦
それぞれの価格は、YKK公式サイト の「業務用カタログ」から確認できます。
「APW440」にも防火仕様のはあるので、変更したい場合は担当と相談してみてください。
APW330とAPW430の違い
簡単に言うと、ガラスの枚数の違いです。
ガラスが2枚


ガラスの枚数が増えることで
- 断熱性能が向上
- 遮音性能が向上
します。
とにかく「窓」が1番熱が出入りしやすいので、このグレードアップはかなり価値があります。
さらに枚数が増えれば、それだけ「音」の出入りも防ぐことができます。



APW330→430にするには
約1.2倍価格アップ!
一戸建てすべての窓をグレードアップしようとすると、最低でも10万円はくだらないと思うので、プラスサーモにすることで10万円以上の価値はありますね!



そんなに窓が重要なら
グレードアップしておきたい!
という場合は
これで「高断熱」+遮音を狙いましょう!
プラスサーモのメリット③ 断熱の向上
この項目が1番の肝です!
その詳しい変更内容を分かりやすく解説していきます。
場所 | 断熱材 /プレミアム | 断熱材 /プラスサーモ |
---|---|---|
屋根 | フォームライトSL-100 140mm | フォームライトSL-100 230mm |
壁 | フォームライトSL-100 80mm | フォームライトSL-100 130mm |
床 | 発砲ポリプロピレン 80mm | フェノバボード 90mm |
外気に 接する床 | フォームライトSL-100 140mm | フォームライトSL-100 230mm |
土間 | カネライトフォーム 50mm | カネライトフォーム 90mm |
「プラスサーモ」にすることで
- すべての箇所で断熱材の厚みがアップ
- 床下は断熱材の種類もグレードアップ



断熱もりもりパックだね!
断熱材の種類
基本的に泉北ホームが主に扱っているのが「発砲プラスチック系」の断熱材です。
断熱材の種類は、大きく分けて2つあります。


繊維系
- ガラス・岩などを細かい繊維状に加工
- 代表的なものがグラスウール
- 職人の腕にかなり左右される
- ↑なので断熱・気密が落ちやすい
- 価格が安い
- 燃えない
発砲プラスチック系
- 化学薬品をかけあわせ発砲(膨らむこと)
- 代表的なものがウレタンフォーム
- 慣れれば施工は難しくない
- ↑なので断熱・気密が取れやすい
- 価格が高い
- 燃えると有害
おおよそ、このような違いがあります。



代表的なものを比べた場合なので
それぞれ商品によって
細かい違いはあるよ!
価格の面がクリアできたら、発砲プラスチック系の方がよさそうに見えますが、1点だけ不安なのは、泉北ホームでも主に扱っているフォームライトなどの「ウレタンフォーム系」のモノは、燃えると「シアン 」という有毒な成分が含まれたガスが発生してしまうんですね。



そんな危険なモノ使って
大丈夫?


泉北ホームでは断熱材に至るまでに
「燃えにくい」工夫をしており、絶対に大丈夫とは言い切れませんが、有害ガスの発生を未然に防ぐことは、高い確率で可能となっています。
火災対策について詳しくはコチラ↓


フォームライトとは
そんなウレタンフォーム系の「フォームライト 」は
- フォームライトSL-100
- フォームライトSL-50α
の主に2種類があり「50α」の方がグレードが上です。



ってことはお高いんですよね…
泉北ホーム施主さんで、採用しようとした方がいらっしゃいました。
過去の記事なので細かい価格は参考までに…↓





そんなに高額なの!?
「プラスサーモ」代がこれだけで吹き飛ぶレベルですね(苦笑)
なので「厚みを増やす」ことでコスパを取っているんですね。
フォームライトSL-100の価格自体は、1m2あたり3,000円 とのことで



厚さ100mm増えるなら…!
かなりの金額になることがわかりますね!!(誰か詳しい計算よろしくw)
グレードアップするよりは価格が抑えられてるはずですが、全ての箇所となると50万円~はしそうです。
たぶん(笑)
カネライトフォームとは
泉北ホームでは土間の断熱に使用されている「カネライトフォーム 」
とにかく水が入りにくく、結露などによる劣化に強い製品です。



雨に日に帰ってきた時は
土間の中も濡れちゃうし
水に強いのは大事!
50mmから90mmにするには、おおよそ2倍の価格差 がありました。



我が家の土間の広さで計算すると
約6万円差でした!
フェノバボードとは
唯一、プレミアムと断熱材の種類も違う「フェノバボード 」
1階の床下に使用されていますが、なぜここだけ種類を変える必要があったのかというと、床下に入る断熱材の厚みには限界があるからです。



断熱材のためだけに
高床式倉庫みたいになるのは嫌だもんね…


フェノバボードは業界トップクラスの断熱性能を誇る製品で、そのおかげで同じ厚みでも断熱性能を上げることができます。


プレミアムパッケージでは
「発砲ポリプロピレン(EPP)」となっており、上の画像では「ポリエチレンフォーム」に近い性能です。
こちらは商品を特定できなかったので正確ではありませんが


そんなにお高くはなさそうです。
一方、フェノバボードは価格表がありました!90mmだと13,400円 (1枚あたり)です。
1枚の大きさは910×1820と間取りを考える時の規格に合わせてあるようです。



我が家で考えると
間仕切を無視したら
これだけで30万越え!
大量発注とかで定価では扱っていないでしょうし


構造材の間にはめ込む形なので、床面積=フェノバボードの面積にはなりませんが、20万円以上の価値はありそうですね!



プレミアムパッケージとの
差額は10万円くらいかな?
断熱材のまとめ
プレミアムパッケージからプラスサーモを付けた場合
- フェノールフォームの厚みアップ
→50万円ほど? - カネライトフォームの厚みアップ
→6万円ほど - フェノバボードに変更&厚みアップ
→10万円ほど?
全て我が家の場合で、あくまでも超概算でしかありませんが、60万以上の価値があると予想できました。



我が家のUa値は0.38でした!
これらすべてを採用することによって、プレミアムパッケージの「HEAT 20 G1グレード」から
プラスサーモで「HEAT 20 G2グレード」に断熱性能が向上するのです!
G1からG2になることで、暖房する時に使う熱を20%削減できる計算になっています。



初期投資はかかるけど
省エネになることでいくらかは回収できるんだね!



夏も冬もより快適に過ごしたい!
断熱は上げておこう!
という場合は
これで「高断熱」を狙いましょう!
断熱の重要性についてはコチラ↓


プラスサーモのメリット④ 構造のグレードアップ
最後に、先ほど話した断熱材の厚みがなぜ増やせるか?という点についてです。
プレミアムパッケージのみならず、泉北ホーム全てのパッケージで2×4(ツーバイフォー)工法を採用していますが
プラスサーモにすることで、外壁が2×6(ツーバイシックス)工法になります。


2×4の場合


2×6の場合




2×6になると、木材の厚みが増し(約5cm)その分、丈夫にもなるので本数も少なくて済みます。
泉北ホームでは全棟「許容応力度計算での耐震等級3」を守っているのでどちらの工法でも強度は同じです。
たしかに、我が家の写真を見ていても




窓や扉付近の構造的にどうしても弱くなる部分には木材が何本も重ねられていますが、わりと1本だけで構成されている箇所も多く見受けられました。
2×4工法と同じだけの木材を使っていたらお値段が上がり過ぎるので、ちゃんと計算して無駄な所には使用していないと、営業担当が言っていました。



とことんコスパが考えられているね!
外壁以外には屋根の垂れ木も
- プレミアムパッケージは2×6
- プラスサーモは2×10
と、厚みが増し、その分断熱材も厚みが増します。
断熱材の項目で、床の厚みには限界があると強調しましたが、断熱材はどこも構造材の厚さに依存しているので壁も天井も限界はあります。



屋根の垂れ木だけなら
壁に比べて低コストで断熱材の厚みを増やせる!
特に夏は熱の影響を大きく受ける部分なので、屋根だけでも!という方は多いようです。
構造材のグレードアップによる価格差は






※2×10は同じサイズのモノで3,820円です。
このように厚みが増すほど価格もアップするので、泉北ホームのように外壁だけ・必要ない箇所はカット!といっても
1,000円の価格差×100本は使ってる?と考えると、プラスサーモにすることで10万円の価値はありそうです。
泉北ホームの構造について詳しくはコチラ↓


まとめ
- プラスサーモを採用する場合、我が家(30坪未満)で約100万円
- 気密の向上だけで約40万円~
- 窓のグレードアップで約10万円~
- 断熱の向上&グレードアップで約60万円~
- 構造材のグレードアップで約10万円~
- プラスサーモを採用した我が家の性能は「C値=0.39 Ua値=0.38」
- プレミアムパッケージからさらに性能を上げたい場合はお得!
断熱・気密によって削減できる光熱費は、太陽光のように設置費用をいつかは回収しきる!というほどの削減率ではないのですが
体感できる快適さ、は真夏・真冬になるほど大きくなります。



お金だけじゃないってことね
高気密・高断熱もどこまで目指したいか?は人それぞれだと思いますが



異常気象は今後もっと酷くなるはず💦
と、我が家は思っているので、できる限りのことはしておきたく「プラスサーモ」の採用を優先しました!
100万円あれば、豪華なキッチン設備や豪華な外構、もう少し良い土地を買えたかもしれません。
が、我が家の優先事項はそれらよりも気密・断熱性能だったので、何も後悔していません。
それどころか、個別に注文するよりプラスサーモの方が確実にお得とわかったので



もっとプラスサーモを知って欲しい!
と感じています。
泉北ホームに興味のある方で気密・断熱にも興味があれば
ぜひ「プラスサーモ」の資料も取り寄せてみましょう!
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